お母さん、ありがとう。
2019.2.8
母が亡くなりました。
母の晩年、介護を通していろいろなことを経験させてもらいました。
施設の生活相談員からハラスメントを受け、嫌がらせや電話で毎回怒鳴られても、母を守るために我慢するなど、人や世間や介護制度の理不尽さを経験し、その反対に手を差し伸べてくれた病院の方たちの優しさを何倍もありがたく感じることができました。
この国の介護制度はかなり遅れていて、健康でないお年寄りの居場所を確保することがかなり困難です。
その病院により母の病状が、かなり改善され寿命が延びたと感謝しています。
お陰様で、母と穏やかな時間を過ごすことができ、話をしたり、病院のプログラムに参加し、一緒にクイズをしたり体操をしたり歌を歌ったりと楽しい思い出を沢山作ることができました。
電車やバスを乗り継いでの往復3時間、父の介護も始まって母の病院へ行ってからその足でさらに1時間半、実家や父の入院先の病院へ、そして両親の代わりに区役所などへ手続きに走り回っていました。
母の介護を通していろいろなことを知りました。
両親はいつも夫婦喧嘩が絶えず、仲の悪い夫婦だとばかり思っていましたが、実際は違っていました。
お互いに思いやり、深い愛情で結ばれていた夫婦だったのです。
私は長女で母から何をするのも制限され、それにいつも反発していたため、母からあまり好まれていないとばかり思っていました。
でも、それも違っていて、母の愛情に自分が気が付いていないだけだったのです。
母の介護が始まり、母と共有の時間が増えるにつれて母の愛情の深さや母の強さを知ることができました。
お母さん、苦労して育ててくれて、大人になってもたくさんの愛情を注いでくれてありがとう。