冬は必ず春となる

苦難にあっても信じきり祈りきることで必ず道は開かれる

父の転倒、入院、退院、そして今後

1月に父が転倒し救急車で運ばれて某病院に入院しました。

 

レントゲン結果は大腿部、完全な骨折までいかないものの、大腿骨の半分くらい折れている状態でした。

 

当然寝たきりの状態です。

入院前から風邪をこじらせたのか咳が出ていたのですが、だんだんと咳が多くなってきました。

だいぶたってから検査をして、肺炎ということがわかりました。

 

肺炎は寝たきりが一番よくない。口の中の菌が横になると肺に入りやすいからです。

口の中も清潔を保たなくてはいけません。

自力で起き上がれないのでベッドのリモコンが頼りなのですが、なぜか看護師さんが足の方にリモコンを置いてしまいます。

 

家族が病院に行ったときにベッドを起こして歯磨きさせ、入れ歯を洗いますが、それだけではなかなか清潔が保たれません。

 

水分補給も自分で起きることが出来ず、水も手の届かないところに置かれてしまうので自分で水を飲むことが出来ません。

水分が取れないせいか便秘がちです。

 

寝てばかりで腰が痛くなりました。

 

肺炎のせいか食欲もなく激やせしました。

 

少しでも栄養をと、家族が栄養補助のためのコーヒー味のドリンクを買って置いていました。

少しでも手が届くように置いて帰るのですが、食事を置くのに邪魔だと怒って看護師さんが手の届かない遠くに置いてしまいます。

 

少しずつ歩く練習を始めましたが、肺炎のため熱が何度も出ては点滴で中止になりました。

 

寝たきりの生活で父は全く笑わなくなりました。機嫌が悪いのです。

 

このままではいけない。

全部が悪い方向にいっている。

 

家族でお題目を上げ祈りながら、ケアマネや病院に相談し、リハビリ病院に転院することに決めました。

リハビリ病院は入院してから2か月の間に転院しないと、もう転院出来ない期限があります。

それ以降はリハビリしても回復が難しいということなのでしょうか。

でも日はあっという間に過ぎていきます。

この時期、リハビリ病院は満床状態なのです。

 

リハビリ病院からベッドの空きがあり転院OKと病院に連絡があったようですが、父は肺炎で点滴をしている状態で転院出来ませんでした。

 

もう転院の期限が間近に迫ってきています。

その期限が来れば転院出来ません。

 

お題目を上げながら、妹と相談して、妹がリハビリ病院に電話してくれました。

数日経ったころ、またベッドの空きが出たとのことで転院日が決まりました。

それまで、熱が出ないように祈り続けました。

 

転院日に無事に転院出来、そこから良い方向に変わっていきました。

 

食事はメニューや飲み物を見直し、誤嚥しないよう見守ってくれます。

日中はなるべく寝かさないよう、椅子に座らせてくれました。

本人は疲れたようですが、それも体力を付けるためのリハビリです。

 

歯磨きももちろんさせてくれるし、入れ歯もお手入れしてくれます。

 

咳があまり出なくなりました。

笑顔も出てお喋りになりました。

 

歩く練習を開始して様子を見に行くたびにリハビリの効果が出ているのがわかりました。

予想よりも歩けているので毎回びっくりしていました。

 

退院後は家に帰ることを病院に伝え、ケアマネが新しく変わって退院準備に入りました。

手すりを付けたりベッドをレンタルしたりしました。

 

退院後は兄が父と家に住むことになっています。

 

父は歩けることはできますが、靴下や靴を履くリハビリを嫌がり、履くことが出来ません。

リハビリさせようとすると機嫌が悪くなります。

 

そしてそのまま退院。

仕方ないですね。病院の皆さんには本当にお世話になり感謝しています。

この病院のおかげで歩けるようになり、肺炎も良くなりました。

 

退院後の生活はデイサービスを週3日。そこでお風呂に入る。

兄との生活。

ベランダには出ない。家のお風呂に入らない。一人での外出禁止。

リハビリパンツを履く。

 

いっぱい決まりごとがあります。

リハビリパンツは嫌がり履いていません。

尿が下着やズボン、パジャマに着くので臭いがすごいし、そこをどうするのか。

デイサービスもちゃんと行ってくれるか。

兄との生活はどうか。

 

たくさん課題があります。

 

一度、一人で買い物に出てしまったことがありました。

その時は外に出る怖さを体験したようです。

先日は兄と少し先の病院に薬をもらいに行きました。とても疲れたようです。

 

父は年齢とともに頑固になってきたようで、なかなか融通がききません。

これからも、いろんな課題が出てくることと思いますが、祈りながら乗り越えていきたいと思います。