冬は必ず春となる

苦難にあっても信じきり祈りきることで必ず道は開かれる

父の入院①

9月4日から夕方になるとお父さんの熱が出ると特養の相談員さんに言われた。

朝になると熱が下がるので受診を控えて様子を見ているようだった。

9日(月)に施設に行くとお父さんが寝ていて、介護士さんに様子を聞いていたらお父さんが起きた。

トイレに行って部屋に帰ってきてベッドに座ると「俺ももう終わりだな。」と言ったので「なんで?」と言った。

ちょっと風邪をひいて熱があるだけだろうになぜそう言うことを言うのかと思った。

 

でも、顔が赤いし、ただの風邪ではないような気がして、次の日の朝に相談員さんにショートメールを送って受診をお願いした。

 

看護師さんが連れて行ってくれるようだが、ちょうど兄が休みだったので兄も付き添ってくれた。

 

父は軽い肺炎と脱水だった。

点滴をして薬を貰って一週間様子を見るということで施設に帰った。

 

一週間後(17日)、体調が良くならず具合が悪いので受診させるとのことで、兄が付き添うとのことだったが私も休みだったので付き添うことにした。

 

施設に行くとテーブルの席に車椅子に座っていたが元気がなく辛そうだった。

病院に行って受診を待っている間、検査を待っている間、とても辛そうで横になりたそうだった。

息も浅く早い感じだった。

 

検査の結果、肺炎が悪くなっているとのことで入院になった。

部屋の準備の時間も早く横になりたそうで辛そうだった。

水を欲しがったので買って飲ませたらガブガブという感じに飲んでむせた。

時間をおいてまた水を欲しがり、3回くらい飲んだ。

 

やっと部屋に連れて行ってベッドに横になるとすぐに呼吸器を付けた。

看護師さんに水を欲しがったが、もう飲ませてもらうことは出来なかった。

 

先生と話をしたが、この間よりも急に悪くなっている、主に右の肺に水が溜まっている。

まだこれから治療していかないと分からないが、いつ亡くなってもおかしくないとのことだった。

 

9月18日(水)にまた先生から話があるとのことで兄が呼ばれたが私も夏休みで連休なので話を聞きに行った。

内容は昨日とほぼ同じで空気には20%の酸素があるのだが、今は呼吸器で90%の酸素を吸入しています。

抗生剤と栄養と水分の点滴をしています。

当分はこれで様子を見ます。

明日から数日居ないので他の先生にちゃんと話をしてあるので大丈夫です。

 

お父さんはやはり呼吸が荒く早い感じだった。

起こしても良いと言われたがそのまま帰ってきた。

 

9月20日(金)は業者が来て実家の荷物引き取りの見積もりに来た。

兄が対応した。

 

9月23日(月)病院に行くとお父さんが起きていた。

左手にミトンをしていて、それを訴えているようだった。

「点滴しているから取れないから我慢して」と言ったら今度は右にクルっと身体をひねり起き上がろうとするから何をしたいのか分からなかった。

それを止めたら今度は呼吸器を外そうとするから、それも「呼吸が苦しくなっちゃうから」と言ってやめさせた。

その繰り返しでまたミトンを訴えてくるので「これは取れないよ」と言ったら「バカ」と口が言っていた。

そんなやり取りで2回「バカ」と言われた。

 

私がいるとそんなことして体に悪いと思い「帰るよ」と言った。

物が伝わらないから諦めたような寂しそうな顔をしていた。

 

25日(水)病院から兄に電話があり「問いかけに軽く頷くだけで心臓は良いが呼吸が弱くマスク無しでは止まりそうなので誰か会いに来てほしい」とのこと。

兄が行くが、私も駆け付けた。

行ったら呼び掛けても起きない。手足が浮腫んでいた。

この日はお父さんの誕生日。89歳になった。

 

先生から、血液検査の結果がもっと悪くなっている。

血液中に二酸化炭素が入り意識状態が悪くなっているので酸素の濃度を下げた。

 

27日(金)メールで兄弟で話し、兄が先生に「もう肺炎治療は望まないので、なるべく苦しくないようにしてほしい」と伝えた。

先生は「気持ちはわかりました。もう一週間時間をください」と言った。